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【ことばの書】すぐれた魂ほど大いに悩む

すぐれた魂ほど大いに悩む(坂口安吾)
すぐれた魂ほど大いに悩む(坂口安吾)

坂口安吾のことば。


悩むことは、ふつうは推奨されないことです「悩むな、考えろ」などよく言われますし、悩まずポジティブであることは社会では美徳です。


でも、多くの人が、悩める人を理解できるではないでしょうか。


悩みはトラブルから生まれるだけではありません。人は時に、優しいから、謙虚だから、痛みに共感できるから、視野が広いから、悩みます。


すぐれた魂ほど大いに悩む。そう、坂口安吾に言ってもらえると、ある部分で安心できます。生産的ではなくても、まともな人間の生理機能なのだと思います。

すぐれた魂ほど大いに悩む(坂口安吾)
すぐれた魂ほど大いに悩む(坂口安吾)

あまり墨を吸わない、黄色みがかった紙に書きました。サイズは半切の1/8です。


紙を横にしたり縦にしたり。でも、書き振りに関しては、あまり悩みませんでした。